
たまに「不織布マスク」と「サージカルマスク」のことを聞かれるので、私の知ってる範囲で書きたいと思います。
(誤情報だったらすみません……)
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「不織布マスク」は不織布で作られてるマスクです。
そこは名前の通り。
マスクは元々「くしゃみや咳をした時に体内から病原体が外に漏れないよう」にという趣旨で作られた口と鼻を覆うものなので、
外部からの病原体をどこまで防げるかは保証されてないはずです。
たぶん経緯は「ガーゼのマスクは使い捨てできなくて衛生的に気になるから」ということで使い捨てマスクが開発され、その素材に不織布が採用されたんじゃないでしょうか??(私の予想ですが)
各社花粉を何%カットなど箱に色々書いてありますが、不織布で作られていれば「不織布マスク」の基準は満たしてるはずなので性能はピンキリかと……。
安いマスクは構造とか材料、開発費にもお金かけられないはずなので、性能としては下がると思います(お金かけて作ったものを安く売るのは採算とれないかと…)
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一方「サージカルマスク」はお医者さんの手術中に使えるようにということで設計されたマスクです。
手術を受ける患者さんが、病原体を持っていないとは限りません。
手術となると血液とか触ったり飛び散ったりするので、病原体が口や鼻に入るのを防ぐ防御マスクがほしいです。
なので surgical(=外科医の)mask(=鼻と口を覆うもの)になるのかと。
その材料は何を使ってるのか知りませんが、不織布のような質感のもの多いですね。
「サージカルマスク」と言うからには、それなりに外部からの防御能力が高いと考えられると思います。
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実際のところ不織布マスクとサージカルマスクの材質や構造がどう違うのかは知りませんが、
比較するとサージカルマスクの方が感染率は数%低いです。(たしか何10%とか劇的ではなかったはず)
ただ新型コロナウイルスは小さいので、サージカルマスクであっても全部はブロックできずに通ってしまいます。
なのでサージカルマスクをしてても感染する時は感染します。
N95マスクの方がフィルターが細かいので防御率が高いです。
ただあれ、やっぱり息苦しいので常に使うのは現実的なのかと疑問です。
中国でN95マスクを使用して体育の授業を受けた子どもがなくなったとニュースがありましたが、納得です。
あれをつけて患者さんに薬の説明をしてたら私の息が切れましたよ?
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そんなマスクですが、一般的には「不織布マスクを使用してください」と推奨されています。
というのもサージカルマスクが医療現場で枯渇したら困るのですよね?
昨年の新型コロナが流行り始めた頃は不織布マスクが足りなくなりましたし。
そんな風にサージカルマスクが不足したら困ります。
それとサージカルマスクで完全に防げるわけではないからでしょう。
繰り返しになりますが、完全にブロックはできないです。コロナウイルスって小さい。
なので私も感染率が跳ね上がった第3波・第4波・第5波の、薬局で仕事する時、東京に行く時、白馬キャンプ中、などと場面を選んで使ってます。
今は落ち着いているのでそろそろ普通の不織布マスクに変えようと思ってます。
値段もそれなりにしますしね?
冬が来てインフルエンザとコロナの状況を見て、薬局で仕事中にまたサージカルマスクにするかもしれません。
→続きます(思ったより長くなった……。)
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追記
よく考えたらマスクはもともと「病原体を外に出さないため」だけでなく「外部からの感染を予防するため」にもきっと使われてましたね。
結核の患者さんを看病する人が、口を布で覆わずにあたっていたとは思えない。